サートレット発券システム(Certlet Ticketing SystemTM)は、私的領域で簡便に利用可能なデジタル発券システム構築ツールです。
サートレット発券システムは、サートレット(certletTM)と呼ぶミニ規格公開鍵証明書で署名されたチケットの発行・承認を行うシステムです。 ソフトウェア利用許諾、各種予約サービス、コンテンツ閲覧許可など、さまざまな分野に応用可能です。
フル規格のX.509証明書の利用が、コスト、手間、準備期間の面で引き合わないケース、技術的な困難や専門家の不在であきらめていたようなケースでも、手軽に利用できるデジタル発券システムの構築運用が可能です。
チケット(およびその署名のためのサートレット)はインターネットメールのヘッダ形式をとります。 フル規格のX.509証明書がバイナリ形式であり、目視不能な点と異なります。
X-Certlet-Signature: MCwCFCocKhEjgbq19B0Xi9... X-Certlet-Digest: B8lDi4TFKN38re0J7jmc91Mnk... X-Certlet-Name: Chang, Peter X-Certlet-Address: chang@kobu.com X-Certlet-NotBefore: 2003/10/25 00:00:00 X-Certlet-NotAfter: 2003/11/25 00:00:00 X-Certlet-IssuerName: HonkyTalk X-Certlet-IssuerAddress: honkyvoice@kobu.com X-Certlet-IssuerDigest: 3InX2T03qE3nEiHxCWt... X-Certlet-IssuedOn: 2003/10/15 10:09:34 (このチケットは見やすさのため一部改変しており、実物とは異なります。)
チケットのサイズはアプリケーション依存のデータ量で変わります。しかし、いま手元にある典型的なHonkyVoiceのチケットのサイズは384バイトです。標準的なZIP圧縮を用いて249バイトに圧縮できました(35%削減)。
以下、サートレットによるチケット発券の応用例を紹介します。
このうちソフトウェア利用許諾は実際に HonkyVoice で利用されています。
ソフトウェアの利用許諾はユーザに対して発行するチケットにより行えます。
たとえばHonkyVoiceの場合、ユーザのメールアドレスに対してチケットが発行され、ソフトウェア提供者(この場合は弊社)保有の私有鍵で署名します。
HonkyVoiceには二通りのチケット配信方法があります。
メール配信の場合、チケットが自動生成され、署名確認用のサートレットとともにHonkyVoiceの実行ファイル(JARファイル)に格納のうえ、返信されます。
WebダウンロードやCD-ROM配布の場合、チケットはあらかじめJARファイルに格納されないため、HonkyVoice起動時に、チケットサーバがリアルタイムでチケットの生成・配信を行います。
予約サービスの一例として、ビデオや音楽などストリーミングをとりあげます。
ストリーミングサーバには、ライセンス上の配信可能ユーザ数や、ネット帯域幅やマシン性能から来る実際に対応可能なユーザ数など、同時に接続可能なユーザ数に上限があります。
視聴希望者にあらかじめ予約を取ってもらい、一定の日時に接続するユーザ数を限定すれば、サーバの対応能力を超える負荷がかかり、利用者全員をがっかりさせるケースが防げます。
希望者にはたとえば、予約サイトで希望のコンテンツや視聴日時を選んでもらい、これに対してチケットを発行します。 一定日時の視聴予定者数はチケット発行枚数で制限できます。
実際に視聴日時が来たら、該当のチケットを提示したユーザだけがストリーミングサーバに接続できるようにします。 これはたとえば、チケットを保持するユーザにいったん承認サイトを訪れてもらい、確認が取れたユーザだけをストリーミングサーバに誘導する、などのしかけを設けることで可能です。
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Updated 2008 Oct 13
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